ひとりごと

ただの吐き出し場

本屋の思い出

こんな状況なので、色々なお店の閉店情報が流れてきて寂しいこの頃です。

 

閉店といえば、去年の秋ごろ私の実家近くの本屋が閉店したと父から連絡が来ました。私の父は本が好きで、私も父にその本屋へ連れて行ってもらっては本を買ってもらっていました。父のなけなしのお小遣い(月3万)の8割は本購入で消えていたと思います。余談ですが私は高校入学前まではお小遣い制度ではなく、買って欲しい物を都度親にお願いしてました。

 

私も本を読むことは好きでよく本屋に行きます。最近は電子書籍も充実しており私も漫画に関しては電子で買うことが多いのですが、小説や参考書はもっぱら紙派です。本屋をフラフラすることで思いがけない出会いがあることもあり、それも好きです。

 

ひとつ、覚えている本との出会いがあります。前述した閉店した本屋での話なのですが、私はその日も父と本屋へ来て高校の通学とか暇な時間に読める小説を探していました。ふと店員が書いたと思しき本紹介のポップが目に入りました。決して大きくないポップでしたが、手書きで丁寧に書かれていました。その本は「冷たい校舎の時は止まる」今も好きな作家さんのひとりの辻村深月さんの本でした。話の主人公が高校生で、私自身当時高校生だったこともありすごくハマって読みました。その後、私が持っている小説で一番読み返したであろう「スロウハイツの神様」とも出会えました。「冷たい校舎〜」を買った時、失礼ながら辻村深月さんのことを知らず、ポップがあったからだけで買いましたがけっこう運命の出会いだったんじゃないかなと思っています。

 

ついでに思い出したんで本屋の隣にあったゲーム屋の話もします。最近ゲームを買う時はダウンロードだったり電機屋だったり中古ショップだったりが多いのですが、今では珍しい(かもしれない)新品ゲームやその周辺機器をメインに扱ったお店でした。本屋に行った時はこのゲーム屋も覗いて面白そうなゲームを探していました。ゲームの試遊台もたくさんあり、お店の奥には大きな画面で太鼓の達人ができるところがあり、時々同級生の悪ガキたちが遊んでおり、ビビりながらお店をのぞいていました。ワンダースワンの試遊台でデジモンのゲームをめちゃくちゃやっていました。思い出して懐かしすぎて泣きそう。ゲーム屋の方は本屋が閉店するよりもずっと前になくなってしまいましたが。。

 

上京後はあえて地元の本屋に行くことも少なく、閉店した本屋さんも近年は行けていませんでしたが、今でもどこにどの本があったなど思い出すことができます。自分の思い出深い場所がなくなるのはしょうがないとはいえ悲しいです。

 

東京には新宿の紀伊國屋や池袋のジュンク堂など大型の書店があり良いですよね。外出できるようになったらふらつきたいです。