ひとりごと

ただの吐き出し場

近所にあった公園の話

小学校低学年の時から友達と時々遊びに行ってた公園があり

その公園は「りくぐんぼち」と呼ばれていた。

 

他の公園と変わらずシーソーやブランコが置いてあったが、公園の真ん中には小さな神社の社のようなものが建っていた。施錠されており中に入ることはできない。

友達と何があるのだろうと覗こうとしたこともあったが、扉は固く閉ざされ窓もなかった。

 

小学生の頃の私は、他の公園は「○○公園」と呼ばれるとこが多いのに変わってる名前だな〜程度にしか思っていなかった。

 

中学生に入る頃、ようやくその名前が怖いものだと理解した。

 

漢字だと「陸軍墓地」と書く。

 

公園の真ん中にあった小さな建物の中には戦死、戦災死者の位牌が祀られていたらしい。

 

その公園にも「○○公園」というような正式名称があることを最近知ったが

近所の人はいまだに「りくぐんぼち」と呼んでいるのだろう。

 

 

意味を理解せず、ひとつの固有名詞として覚えている単語って時々あるよねっていう

よく分からん話。