ひとりごと

ただの吐き出し場

山小屋バイトに行ってきた3

初めの4日間くらいはけっこうつらかったです。朝5時〜夜19時ごろまで、休憩やご飯時間はあるもののほぼ働きっぱなしです。なにより人と接するのが得意ではない私は、お客さんと話すこともそうですが、山小屋の人やアルバイトの方と打ち解けていない期間がしんどかったです。

仕事内容は、朝起きたらトイレや客室の清掃、お昼頃からは登山客のお昼の注文で料理を作る、夕方からは宿泊客の受付と夕飯の準備などでした。働く最初の日、仕事の一連の流れをすべて説明してもらいましたが、物覚えが悪いことに定評のある私、もちろん全然覚えられません。バイトの先輩のお姉さんが説明してくれるところもあれば、強面お兄さん(便宜上Bさんと呼ばせてもらう)が説明してくれるところもありました。

Bさんはちょっとぶっきらぼうながらも基本的丁寧に説明してくれて、「まあ実際やんないとわかんないよな。客きたらやって。違ってたら言うから」と言ってくれたのですが、まだBさんにビビってて最初の数日は仕事ひとつやるのにすごく緊張していました。

お姉さんのアルバイトの人ともう1人、私より1つ年上の男性のアルバイトの方がいたのですが、私がきた日と次の日はちょうど休みを取っていて、2日目の夜に初めて会いました。私はこの男性アルバイトの方にもすごく助けられました。気さくに話しかけてくれて、虫や植物の話で盛り上がってくれて、また山小屋の人たちも交えて話を振ってくれたりして、おかげで打ち解けることができたと思います。

 

ある時Bさんに「バイト入ってからどんくらいたった?」と聞かれ、「1週間くらいです」と答えたら「入って1週間のわりには頑張ってると思うよ」と言ってくれて、初めて認められた気がして心が軽くなったのを覚えています。それでも毎日どこかしらで注意はされていましたが。。1週間ほど過ぎるとさすがに生活に慣れてきて、できるだけ仕事を見つけて動けるように気にしていました。

 

ある晴れた日、朝の客室清掃を始めようとしていた時、Aさん(Bさんのお兄さん)に突然声をかけられました。

「今日いい天気だし、お客さん少ないし、山頂登ってきてもいいよ」